2007年10月19日金曜日

うなだれ

国語の字引きも引くとなしに、青年は綴る。

うなだれることでしか我がの存在意義を表現できぬことを

言語化できぬまま、その思念に魘され、

有機溶剤のにおいに秋の夕陽を1秒眺める。

嘗て抱いた女の匂いが、感覚を通さず精神に蘇り、

ただただ、鍍金の輝きを眺める。

胃は快調で、肝臓もよい。

ただ、すぐに嘔吐してしまう以外に異常はない。

オマエが好きやて言うて、なんのコトバの効力があるかいて。

好きや、愛してる、俺と一緒になろう。

寒い夜はオマエの足を俺が手で暖めて一緒に眠ろうや。

うなだれて、成形機の音に、ラテンのリズムを読み取る。

いや、これは変則のビバップのリズムだろうか。

うなだれることでしか己の存在意義を表せない。

もう太陽は5分の1沈んで、俺はタバコをフィルターまで吸った。

相変わらず缶コーヒーはまずい。

せや、ビールを呑めば胃はすっきりするかもわからへん。

思想することもなく眠るのだ。

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